女30歳。次の10年を共に過ごす財布を求めて。

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先日、私は30回目の誕生日を迎えた。世の中の言葉で形容するなら「三十路」である。
ぼんやりと、次の10年をどうするか考えていた。


30代と言えば、大人である。カワイイ一辺倒では生きづらい。
実を言うと、私には、そもそも可愛げがない。だから若い頃から、「若いね、かわいいね」だけで仕事をしないようにしてきた。それはものの5年で効力を失うからだ。


ついに本番、30代。私はどのように生きていくべきだろうか。

 

 


まずは、持ち物の1つ1つを「良いもの」にアップデートしたい、と思った。社会人も8年続けると、大抵のものは持っている。カバン、服、時計、アクセサリー……。
でも、数を揃えただけで、「誇りになるもの」は少ない。
量を減らして、ただ一品の質を愛する、そんなオトナになりたい。


あ、と思った。そうだ、毎日使うものから変えていこう。私が毎日使うものといえば、お財布である。


今使っているヴィトン・ダミエの財布は、社会人1年目の夏に購入したのだった。その時も「上品なもの」を求めて、この白のダミエ柄に行き着いたのだ。
 
 
ヴィトンの頑丈さといったらなかった。8年使って多少のほつれやスレはあるものの、不具合はなかった。
でも、女30歳、お財布を新調したい。


買おうよ!夫がそう言った。ありがたい。百貨店に行こう。

 

 

 

お財布探しの旅

いつか、モラビトのディアンヌというバッグを持ちたい。そんな夢があり、お財布候補としても、パッと浮かんだのがモラビトだった。
 
 
早速モラビトに向かうものの、ありたけ出してもらったお財布の色味が、今の私には合わないものばかり。
 
 
なんでもモラビトのお財布は、作られた後本国からまとめて送られてくるらしい。それが、いつ・どの商品が届くかはわからないというのだから驚きだ。
 
加えて、カタログもない。バッグと同じ布で作っているので、どのお財布が作られるかはコントロールできないのだ。


そう言われると、私は待てないのだった。
何か他に、ないかな…と、また百貨店をぷらぷらするのだ。
 
 
次に向かったのは、イタリアの革小物メーカーであるヴァレクストラだった。
 
元々名刺入れを使っており、色を豊富に揃えている認識があった。私は淡く、綺麗な色を探していた。
 
 
最初のお店では、小柄な日本人女性の接客を受けた。
新しい型の財布をオススメされた。それは通常の長財布より小さい、女性が好みそうなものだった。
 
色としてはやはり、ベージュやピンクベージュ、水色がとても人気とのこと。それも納得、色使いが女性らしく綺麗だった。
 
ただ、私にはこの小さな財布が合わなかった。色は気に入ったけど、これを毎日使う想像ができなかったのだ。でも、販売員はこれが良いという。なんとなく、他のものはないですか、ときけず、お店を後にした。
 
 
 
お茶をして、ヴァレクストラの別の店舗を覗いた。今度は外国の方の接客だった。彼女は私の感想を次々と当てていった。
 
 
この人は、新型の販売目標があるから、とか、そんなことは気にしないんだろうなぁ。
その柔軟なスタイルに、好感すら抱く。
 
 
結局私は、従来通りの大きな長財布を選んだ。最後に色で悩み、1店舗目と同様、ベージュ、ピンクベージュ、水色の財布を持たせてもらった。
 
私がさんざ迷っていたら、「これが一番オススメデス」と奥の方から商品を持ってきてくれた。それは深いグレーの財布だった。
 
 
はじめは、「え…」という戸惑い。私は「上品で柔和な女性」らしい、淡い色を求めていて、それを伝えていた。
 
そんな私の様子を見てか、「手に持って鏡で全身を見てみて」と微笑みながら提案された。疑心暗鬼なものの、言われるがままに鏡の前に立つと……なんと、そこにはキリッとした女性が立っていた。
 
 
「ピンクベージュや白は、ほんわか柔らかくて綺麗な印象。でもそれは、今のあなたの印象そのままデス。次の10年、自分がどうありたいか。そんな想いで選んでみてもいいんじゃないでショウカ」

 


そう言われると、もうこのお財布が素敵に見えて仕方がない。30代、私はただ女性らしい女性ではなくて、どんな困難が降りかかってきても諦めないしたたかさを持った女性になりたいのだ。それは家族を守る決意である。


こうして、ヴァレクストラの長財布をお迎えした。

 

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程よい大きさで使いやすい。

 

 

お次は、名刺入れと一緒に。

 

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大変満足だ、夫よプレゼントしてくれてありがとう。

これで私、またがんばるよ。

 

 

 

…と思ったのだが、そもそも我が家は共同財布なので、実は自分の給料からも支払っているのだ。

 

という現実が後から見えてきたが、ここは良妻賢母、素直に夫に感謝の念を述べて持ち上げておけば、これまた夫も喜びまた自走しだすのである。ヒヒヒ。

 

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